- はだしの生活
- 2008年10月29日
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"すっぴんの生活"とでも言いましょうか。家の中でスリッパを履かない住まいを設計したいと思っています。
子供の頃の生活に、スリッパなんて存在しませんでした。床は何だったのでしょう?そう、畳と"木の床"でした。その"木の床"は今で言うフローリングではなく、"縁甲板"の床です。縁甲板とは要するに日本の伝統的なフローリングです。いわゆる"無垢"の板材です。その板が呼吸できる状態、つまり塗料やコーティング材で表面を封印してしまっていない状態の材料は素足に心地よい、というわけです。
国産材ではマツ、ヒノキ、スギといった針葉樹が圧倒的に多いです。これらは比較的柔らかい材料ですから、キズは付きやすいでしょう。それを欠点ととらえるかどうかは個人の価値観に寄ると思いますが、少なくとも、ピカピカに塗装されたフローリングに付いたキズよりは気にならないものだと私は思います。
針葉樹の床板は和風にならないかと気にされる場合は、ブナやナラといった広葉樹の材料もあります。また、素足に気持ちの良い材料としては、コルクや竹材などもあります。(K)